受講希望の方

本プログラム(SecCapコース)は、情報科学研究科の修士1年及び2年生を対象に通年のプログラムとして実施します。 まず、4月頭の新入生オリエンテーション後に参加登録説明会を開催します。受講を希望する学生は説明会に参加の上、説明会で配布する参加登録申込書に記入し、実践的情報教育推進室(サイバーサイエンスセンター4F 曽根研究室内)へ提出してください。参加登録申込書を提出した希望者を対象に改めて適正を審査し、採否を決定します。

質問等があれば、メールにて本学SecCap担当までお問い合わせください。

tohoku@seccap.jp

2017年度
本学開講科目一覧

区分 授業科目名 時期 曜日 時間帯 単位 教員 遠隔
演習 選択 インターネットセキュリティ 後期 14:40-16:10 2 Glenn M.Keeni ×
先進科目 選択 情報セキュリティ法務経営論 後期 16:20-17:50 2 樋地・金谷・高谷

関連ウェブサイト

これまでの実施概況

5連携大学(情報セキュリティ大学院大学、東北大学、北陸先端科学技術大学院大学、奈良先端科学技術大学院大学、慶應義塾大学)が中心となり、社会・経済活動の根幹に関わる情報資産および情報流通のセキュリティ対策を、技術面・管理面で牽引できる実践リーダーの育成を目指します。本プログラムに参加し、共通科目2単位、演習2単位以上、先進科目2単位以上(または演習2単位でも可)、および基礎科目4単位以上の合計10単位以上を取得した学生にSecCap修了認定証を授与します。平成25年度は65名、平成26年度は88名の学生が、SecCap修了認定を取得しました。

平成26年度のSecCapコースのカリキュラムについては、セキュリティ分野のアドバイザー委員の方々にご視察いただいたほか、セキュリティ人材を求める企業や官公庁の方々にも紹介しました。

講義や演習の指導には、我が国トップレベルのセキュリティ関連組織・企業と専門家諸氏に協力いただくことができ、実際に起こっているインシデントの詳細な解説や、実データに基づいたセキュリティ分析演習は、受講生にとって大変貴重な機会であり、講義や演習後の受講アンケートでも高く評価されていました。

総じて、SecCapコースの講義と演習は、セキュリティ実践力の養成につながるものとして高く評価され、特に企業関係からは、SecCapコースの講義や演習を大学院生だけでなく、企業や官公庁へも提供して欲しいとの声が多く聞かれました。

セキュリティ分野では、SecCapコースのさらなる拡充と幅広い展開を進める予定です。講義科目や演習科目は、受講生アンケートの分析に沿って次のような拡充を行います。

1. 共通科目の開講拠点と
オンデマンド受講

SecCapコースとしての必修科目である共通科目は、平成25年度の2拠点開講から、平成26年度は、3拠点開講とし、それぞれ他の連携大学・参加大学へ遠隔配信しました。また、一部の講義についてインターネットからのオンデマンド受講を試行しました。来年度は、オンデマンド受講が可能な講義を増やすことにより、全国の大学等の受講生により多くの受講機会を提供します。

2. 演習の入門コースの開講

情報系の学生だけでなく、文系の学生など、非情報系の学生が、SecCapコースを受講しやすくするために、平成26年度は技術演習の入門コースを試行的に開講しました。平成27年度は、ハイブリッド人材の育成に向けて、技術演習の入門コースを改善するとともに、MOOC等を活用して、基礎知識についても事前に準備できる環境作りを進めます。

3. 演習の拡充

平成26年度に実施した演習のそれぞれの内容を改良・拡充するとともに、ハードウェアセキュリティ演習、無線LANセキュリティ演習、システム攻撃・防御演習については、開講大学をさらに増やして、学生の受講機会を増やします。

平成26年度に試行した分野横断講義をさらに拡充する。クラウドコンピューティング分野やビジネスアプリケーション分野の講義を受講できる機会を増やすとともに、セキュリティ分野の講義を他分野の学生にも積極的に開放する予定です。また、組込みシステムのセキュリティやクラウドのセキュリティなど、分野にまたがるセキュリティ技術の講義や演習について準備を進めます。

平成25年度は、5連携大学に加え、連携大学のいずれかとの既存の単位互換協定に基づいて、4つの参加大学から受講生を受け入れる形でスタートしました。平成26年度は、参加大学をさらに広げ、また、新たに学部・高専等を対象にAssociate SecCap認定を設け、学部・高専からの受講生を受け入れました。FD活動については、5連携大学の教員が継続的に相互に連絡をとりつつカリキュラムを実施したほか、教員向けの体験演習を実施しました。平成27年度は、前述の演習拠点を増やす活動、および、それぞれの演習の指導を複数大学の教員が担当する場をさらに増やし、教員側も体験を通して講義や演習の指導能力の向上を目指します。

SecCap修了生及び教員の活躍

幅広いセキュリティ分野の最新技術や知識をSecCap通じて習得した修了生も活躍しています。SecCap1期生である北陸先端科学技術大学院大学の伊藤竜馬さん、情報セキュリティ大学院大学の田中恭之さんは、SecCapコースで学んだ知見を自身の研究分野生かし、Workshop on Information Security Applications 2014、SafeConfig 2014 : Cyber Security Analytics and Automationにそれぞれの論文が採択されました。同じく1期生である慶應義塾大学の廣瀬雅治さん、野尻梢さんも日本ソフトウェア科学会 第31回大会において発表を行いました。また、トレンドマイクロ プログラミングコンテストにおいて東京大学の平原秀一さん、寺尾拓さんが数ある難関を突破し、それぞれ3位と7位に入賞しました。さらに、SecCapコースの教員の取り組みも評価され、北陸先端科学技術大学院大学の宮地充子教授が「科学技術分野の文部科学大臣表彰 研究部門 科学技術賞」を受賞すると共に奈良先端科学技術大学院大学の猪俣敦夫准教授が(ISC)2において「アジア・パシフィックISLA」を受賞しました。

広報活動及び国際連携の計画

また、SecCapコースの教育成果を本コースに関連する企業や研究者が参加する国際会議や国内学会で発表し、アピールを行いました。さらに、セキュリティに関する先進的な実践講義を行っている海外の大学(ベルギー、フランスなど)の演習教材、講義資料、演習の実施形態などの教育知見を授業の見学及び教員間のディスカッションを通じて習得し、演習科目の一層の充実を図る計画を進めています。

東北大学における実施体制

東北大学では、ハイブリッド人材への先行取組みとして東北学院大学工学部、宮城大学、東北工業大学、仙台高等専門学校が平成26年度の参加校として、本SecCapコースに参加。実践演習として開講する「ハードウェアセキュリティ演習」の教材開発は産業技術総合研究所と共同で実施しました。また、教材のパッケージ化を行い連携校(奈良先端科学技術大学院大学)に提供を行いました。さらに、株式会社仙台ソフトウェアセンター(NAViS)を通じて、仙台地域における技術系の高度人材育成・定着を目指した産学官コンソーシアム(Sendai Schemeコンソーシアム)の枠組みを用い、 株式会社サイバー・ソリューションズより支援を受けて、ネットワークセキュリティ実践(PBL演習)を実施しました。

平成26年度は17名(平成25年度の2倍以上)の学生が修了認定、うち6名は情報セキュリティ・スベシャリスト認定の「SecCap10」を取得しました。